はい、こんにちは、巻島です。
今回は機動戦士ガンダム水星の魔女は脚本のせいで失敗する!?を話していきます。
今話題のテレビアニメ:機動戦士ガンダム水星の魔女
私はこの水星の魔女が脚本によって失敗してしまうのではないかと考えています。
なぜ私は水星の魔女が脚本によって失敗してしまうと思ったのは、水星の魔女の脚本を担当しているのが大河内一楼さんだからです。
大河内さんはコードギアスや革命機ヴァルヴレイヴなどの脚本を担当した人です。
この大河内さんはコードギアスなどの人気作品を作った脚本家さんなのですが、革命機ヴァルヴレイヴや甲鉄城のカバネリなどのアニメ作品で、脚本面で失敗したことがあり、当たり外れが大きい脚本家さんでもあります。
そのため、私は水星の魔女は脚本のせいで失敗してするのではないのかと不安に思っています。
私が水星の魔女の脚本で不安に思ったことを3つの理由で話していきます。
1.露骨な差別描写
水星の魔女の脚本を担当している大河内さんはあの人気アニメ:コードギアスの脚本を担当しています。
このコードギアスには、露骨な差別描写があります。
では、簡単にコードギアスの世界観を説明していきます。
コードギアスは、最強の国:神聖ブリタニア帝国によって日本が11番目の植民地にされてしまう物語です。
日本が植民地になったことで、日本人はブリタニア人からイレブンと呼ばれて冷遇されていました。
そのため、コードギアスの作品内では日本人がブリタニア人から差別を受けている描写が多くあります。
しかし、この差別描写があったことで直接的にコードギアスが面白くなったことはありませんでした。
コードギアスの面白さを支えていたのは、主人公であるルルーシュのおかげです。
確かに、日本人がブリタニア人に差別されていることによって、日本人を解放するために黒の騎士団が作られました。
ただ、ルルーシュの最大の目的はルルーシュの父:シャルルを倒し誰にとっての優しい世界を作ることやルルーシュの母:マリアンヌの死の謎を解き明かすものでした。
そのため、日本人をブリタニア人からの差別から解放することはあまり重要な要素ではありません。
私が初めてコードギアスを見た小学生の時、この露骨な差別描写のせいで、一時コードギアスが苦手なときがありました。
さらに、この差別描写のせいで、コードギアスの物語の尺を圧迫していた印象もあります。
水星の魔女でも地球出身者であるアーシアンと宇宙出身者であるスペーシアンとの差別描写が描かれています。
しかし、この差別描写が多ければ多いほど、水星の魔女の物語の尺にも影響することでしょう。
現在、水星の魔女は第6話を放送しており、全2クールの尺の内、4分の1を消化しました。
最近はスレッタが決闘委員会のメンバーと決闘などをしているので問題ありません。
しかし、またアーシアンとスペーシアンとの差別描写を描いてしまうと、今度こそ本当に尺が足りなくなってしまいます。
ここからそうならないことを願っています。
2.登場人物が多すぎる
水星の魔女は多くの登場人物がいます。
主人公のスレッタとガンダムのエアリアル、スレッタの花嫁であるミオリネ、地球寮のニカとチュチュ、決闘委員会メンバーのグエル、エラン、シャディク
主要キャラだけでもう8名です。
そして、現在、水星の魔女は第6話が放送され、1クールの半分を過ぎました。
水星の魔女は主要キャラが8名、それぞれのキャラに対して丁寧にスポットを当てると、軽く1クールが終わってしまいます。
また、主要キャラが多いことで、複雑な人間関係になっています。
複雑な人間関係になってしまうと、それを暗記しないといけません。
人間の頭は多くのことを覚えることができないようになっています。
そのため、主要キャラが8名であることで人間関係が複雑になってしまうと、水星の魔女を見るのに相当なストレスがかかってしまいます。
優れた脚本というのは、主要キャラが少なく、複雑な人間関係になっていません。
たとえば、マクロスFやスタードライバー輝きのタクトは、主に3名のキャラの人間関係が描かれています。
そのため、作中の3名のキャラさえ覚えるだけでストレスなく物語についていくことができます。
もう一度言います。
たったの3名です。
マクロスFでは、アルト、ランカ、シェリル、スタードライバーでは、タクト、ワコ、スガタの3名が登場していて、非常にシンプルな人間関係になっています。
また、現在、第6話を放送した水星の魔女では物語の中心を動かす人間関係が見えてきません。
おそらく、スレッタとガンダムのエアリアルの関係になるでしょう。
水星の魔女がこれからどのような展開になるかは分かりませんが、早くシンプルな人間関係にしないとやばいかもしれません。
3.キャラの内面描写が不足している
大河内さんの脚本にはキャラの内面描写が不足している点があります。
このキャラの内面描写が不足することで、キャラの心理状態が非常に分かりづらいです。
たとえば、大河内さんが脚本を担当したコードギアスでは、ルルーシュのライバルである枢木スザクの内面描写が不足していて分かりづらいものになっています。
スザクは日本の総理大臣の息子であり、ブリタニアの皇女:ユーフィニアの騎士でした。
しかし、そのユーフィニアはコードギアスの1期で、ゼロであるルルーシュによって殺させてしまいます。
当然、スザクはルルーシュに激しい憎しみを持ち、怒り狂います。
しかし、コードギアスの2期であるR2では、スザクはルルーシュへの激しい憎しみの描写が少なくなってしまいました。
たとえば、スザクが中華連邦でルルーシュたちに戦うシーンで、スザクはゼロであるルルーシュへの憎しみを一言も吐露しませんでした。
しかし、スザクは第17話になって、ようやくルルーシュに向かって激しい憎しみの思いをぶつけます。
これを見た私は、本当にスザクはルルーシュを憎んでいるのかが分からなくなってしまいました。
スザクがルルーシュのことを本当に憎んでいるのであれば、R2の第17話ではなく、序盤でスザクはルルーシュへの憎しみをもっと描写してほしかったです。
さらに、スザクはルルーシュによって殺されたユーフィニアのことを本当に大事に思っているのでしょうか。
このように大河内さんが描く脚本はキャラの内面描写を十分に描写されていないことが多くあります。
水星の魔女で考えると第4話のシーンです。
学園のテストで不合格になってしまったスレッタは、再テストを受けることになります。
スレッタが再テスト中にスペーシアンの生徒に妨害工作を受けてしまいます。
このとき、スレッタに妨害工作をしたスペーシアンの生徒がなぜスレッタに妨害工作をしようとした目的や理由が明確に描写されていません。
おそらく、ホルダーになって注目されているスレッタへの当てつけでしょう。
しかし、このようなマイナス描写をする上では、明確な目的や理由などがないと視聴者などの受け手は素直に納得することができません。
スレッタが妨害工作されることで、地球寮のチュチュに助けてもらえますが、正直もっと違う展開でも良かったのではないでしょうか。
これから水星の魔女は、このようなキャラの内面描写が不足しないようになってほしいものです。
現在、水星の魔女はツイッターのトレンドに入るほど、大人気になりました。
しかし、水星の魔女は脚本の展開次第で、中盤や終盤からつまらなくなってしまうと、非常にもったいないです。
せっかく、ここまで人気になったのであれば、私の不安が杞憂に終わることを願っています。
今回は、機動戦士ガンダム水星の魔女は脚本のせいで失敗する!?の3つの理由を話していきました。
1.露骨な差別描写
2.登場人物が多すぎる
3.キャラの内面描写が不足している
今回は以上です。
コメント
今さらですが深夜アニメのコードギアスの1期は小学生には早すぎますよ。
あんなのをそんな子どもの時に見たら普通に人格が歪みますよ。
差別描写は戦争物だと意識して書いている節がありますね。
戦争が無い宇宙のステルヴィアでは差別的な表現は無かったので。
コメントありがとうございます。
小学生の時にコードギアスを見たと書いてありましたが、なぜ見れたかというと、当時夕方の17時にコードギアスの再放送していたからです。
コードギアスR2の宣伝のための再放送だったと思います。
コードギアスが嫌いと言いましたが、もともとコードギアスがシェイクスピアのハムレットという復讐劇をモデルにしているため、苦手意識がありました。
やっぱり英雄譚などを子どもながら多く見ていたことが影響していると考えています。
あとは、ガンダムSEEDを見ていたこともあり、主人公のキラが戦争によって弱っていく過程も見ていたこともあり、ルルーシュの目的や復讐を受け止めてあげられなかったんだと今は思います。